大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?
(国王陛下は、卒業パーティーの場でジェラルド様が婚約破棄をお姉様 に告げるだなんて、知らなかった……。だからお姉様との婚約解消を渋ったのだったわ……)
 王家側としてはケアード公爵家との縁を続けたい。ジェラルドの勝手な暴走によりその縁がなくなってしまえば、この国にどれだけ不利益もたらされるかを、国王は一国の主らしく理解していた。
(そしてジェラルド様の隣にいたのが聖女イライザ……今のところ、まだ聖女ではないようだけれど。それよりもジェラルド様の瞳と同じ色のドレスを着ていたわね……)
 昨夜のパーティーを思い出しても不快極まりない。
(昨日のお父様の様子からみても、怒り心頭という顔をしていた。そういえば、お父様も婚約解消の手続きを渋るんだったわ)
 膨大な記憶と、セシリアとしての記憶が混在する。
(お姉様が処刑されるところまでが、物語の前半。後半は、イライザとジェラルド様が愛を確かめ合いながら、結ばれて結婚というお話だった……)
 両手で顔を覆う。大好きなエレノアが処刑だれるだなんて、セシリアには信じられない。
(いつの誰の記憶かわからないけれど……このままではお姉様が禁忌魔法に手を出した挙げ句、処刑されてしまう。そうなれば、我が公爵家は取り潰し……いえ、それよりもお姉様が処刑だなんて……)
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