大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?
モリスはにやりと笑ってみせるが、セシリアはきょとんとする。思わず、手にしていたパンをぽとっと落としてしまったほど。
「モリス。弟子とはどういうことでしょうか?」
呆けているセシリアにかわって、エレノアが説明を求める。
「いや、言葉のそのまんまの意味なんだけど。今までは隣のロックウェルの子どもに魔法を教えていたのよ。だけどその子ももうひとり立ちできるようになったからね。それで私は精霊に導かれて、アッシュクロフに来たってわけ。本当は王都に向かうはずだったんだけど……まぁ、そこなら人もいっぱいいるし、学園もあるっていうのが理由なんだけど。だけど、その途中で道に迷ってここにいる。さらにここには面白い子がいて、弟子にしたいと思ったら、何も王都まで行く必要はない」
セシリアだって魔法を教えてもらいたいお年頃だ。以前は母親のシンシアに、そして次は学園を卒業したエレノアに教えてもらってはいたけれど、今では母親は本邸にいるし姉は領主代理の仕事で忙しい。
学園には十二歳から通えるものの、それだってあと四年もあるし、今となっては学園に通いたいとも思わない。理由はエレノアがいないから。そして王都にはジェラルドとイライザがいる。セシリアにとっても、できることなら顔を合わせたくない二人でもある。
エレノアは黙り込んで何やら考え込んでいるが、モリスはコーヒー牛乳をおかわりして、がぶがぶ飲んでいる。
「お姉さま。セシリアはモリスに魔法を教えてもらいたいです。だってモリスは賢者様ですよね?」
「モリス。弟子とはどういうことでしょうか?」
呆けているセシリアにかわって、エレノアが説明を求める。
「いや、言葉のそのまんまの意味なんだけど。今までは隣のロックウェルの子どもに魔法を教えていたのよ。だけどその子ももうひとり立ちできるようになったからね。それで私は精霊に導かれて、アッシュクロフに来たってわけ。本当は王都に向かうはずだったんだけど……まぁ、そこなら人もいっぱいいるし、学園もあるっていうのが理由なんだけど。だけど、その途中で道に迷ってここにいる。さらにここには面白い子がいて、弟子にしたいと思ったら、何も王都まで行く必要はない」
セシリアだって魔法を教えてもらいたいお年頃だ。以前は母親のシンシアに、そして次は学園を卒業したエレノアに教えてもらってはいたけれど、今では母親は本邸にいるし姉は領主代理の仕事で忙しい。
学園には十二歳から通えるものの、それだってあと四年もあるし、今となっては学園に通いたいとも思わない。理由はエレノアがいないから。そして王都にはジェラルドとイライザがいる。セシリアにとっても、できることなら顔を合わせたくない二人でもある。
エレノアは黙り込んで何やら考え込んでいるが、モリスはコーヒー牛乳をおかわりして、がぶがぶ飲んでいる。
「お姉さま。セシリアはモリスに魔法を教えてもらいたいです。だってモリスは賢者様ですよね?」