大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?
 モリスがエレノアを認めてくれたことは誇らしい。
「それにしても……セシリアは面白いなぁ」
「セシリアは、何も面白いことはしていませんよ?」
「ごめんごめん。言葉が足りなかった。面白いと思ったのは君の魔力だよ。なんだろう……言葉ではうまく表現できないが。とにかく興味がある」
 モリスのことだから、もしかしたらセシリアの過去視や未来視に気づいたのかもしれない。エレノアがいないので、その件に触れられたらセシリアも困る。
 だからすぐに話題を変えた。
「これからモリスにさとうきび畑と砂糖を作っているところを案内します。砂糖は今、教会で作っています。もう少ししたら、新しい工場ができる予定です」
「へぇ~、専用の工場まで作っているのか。本格的だね。でも、それだけの価値が砂糖にはあるってことだよね。まぁ、私もそれが気に入ったから、ここに居座ろうとしているんだけどね」
 居座る。
 その言葉のとおり、モリスは領主館に寝泊まりすることになった。よく言えば、住み込みの家庭教師。なによりもセシリアに魔法を教えてくれる先生だ。
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