大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?
 畑にはすでにさとうきびを刈り取っている男性の姿がある。
「なるほど。これがさとうきびか……。この場所は精霊に愛されているね。ここに居る人がいいからか……この土地がいいからかなのかはわからないが……」
 うんうんとモリスは一人で頷き、納得している。
「おはようございます、セシリア様」
 作業していた男の一人がセシリアに気づき、声をかけてきた。
「おはようございます、ビリーさん」
 ビリーとはさとうきびを刈り取る作業の責任者。仕事を探している人だと商会の人間を介して知り合ったが、真面目で力持ちで四児の父親だ。
「こちら、今日からさとうきび畑の管理をまかせることにしたモリスです。セシリアの魔法の先生です」
 さとうきびを刈り取っていた人たちが、一斉にぺこぺこと頭を下げた。ここ二、三日は天気が悪くて刈り取り作業ができなかったため、今日は大忙しになること間違いなし。
 とにかく、今、育っている分はすべて刈り取りしたい。その後は、さとうきびの栽培に力を入れたいと考えている。
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