大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?
 本来であれば植える時期、収穫時期など気候条件などによってある程度決められているが、この世界には魔法がある。その魔法によって、その辺はなんとでもなる。
 だからエレノアがモリスを管理人に指名した。
 これはすべてセシリアの謎の記憶から得た知識をもとに、エレノアが計画していたこと。セシリアはさとうきびの作り方や収穫時期、条件などを教えただけ。
 その情報をもとに、魔法を使ってなんとかできないだろうかと、エレノアは考えていたようだ。
 そこに突然現れた賢者モリス。モリスはフェルトンの街を気に入り、いや砂糖を気に入ってここにいたいと言う。
 となればこのチャンスを生かすべき。
「モリスには、さとうきびの生育状況や土の状態など、そういったことをみてもらいたいです。とお姉さまが言っていました」
「うんうん、なるほどね。そういうことね。この子たちもそれを望んでいるっていうわけだ」
 モリスが話しかけているのは、きらきらと光る粒子。きっとそこに精霊がいるのだろう。
「よし。このモリス様が、じゃんじゃんさとうきびを作っちゃうよ」
 モリスが気合いを入れたところで、ざわわと心地よい風が吹き、さとうきびを揺らした。
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