大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?
 マイクは誰かに呼ばれて向こうにいった。これからさとうきびの汁をしぼるようだ。マイクは力も強く活発だから、さとうきびの汁をしぼる仕事を担当している。さらに教会では子どもたち以外も、砂糖作りに携わっている。だからちらほらと大人の姿も見えるのだ。
 もはや教会という名の、砂糖作り工場である。
 セシリアは教会の中に入り、ここでの作業についてモリスに説明する。基本的には分業で行われ、それぞれの工程ごとに現場をとりまとめる代表を決めている。
 代表は成人した大人が務め、子どもたちは自分でできる範囲でできる作業を行う。その作業は主に午前中に行われ、午後からは勉強の時間に充てられていた。だから子どもたちも、二か月前にあったときよりも読み書きができるようになっている。
「こんにちは、先生」
 セシリアも教会の子たちの影響もあって、ドイル神父を先生と呼ぶ。
「これはこれは、セシリア様。今日はどうされましたか? エレノア様は一緒ではないのですね?」
 たいていセシリアが教会を訪れるときは、エレノアが一緒だ。むしろセシリアが一人で教会に足を運んだのは、今日が初めてかもしれない。
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