大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?
 その代わりセシリアが領主館、さとうきび畑、さとうきび工場をアニーとケビンと一緒に見て回る。そうなるとやはり「エレノア様は?」と声をかけられるから、エレノアだってたまには街に顔を出したほうがいいと思っている。
 そんなエレノアに元に、一通の手紙が届いた。セシリアがケビンから預かって、エレノアに届ける。こうでもしないと、なかなかエレノアに会えない。いや、セシリアも忙しい姉の邪魔をしてはいけないと、そんなふうに気を遣うようになっていた。
「お父様から? どうされたのかしら?」
 セシリアから手紙を受け取ったエレノアは、急いで封を切り中身を確認する。
「お姉さま。お父さまからの手紙には、なんて書いてありましたか?」
 まだ両親が恋しいセシリアにとって、父親からの手紙であれば、どんな内容かとわくわくしてしまう。
「ロックウェル王国のシング公爵が、フェルトンの砂糖に興味を持たれているから、見学に来るそうよ。その間、領主館に滞在することになるから、準備をするようにって。あらあら、どうしましょう。忙しくなるわね。お父様も一緒に来られるそうよ」
「やったぁ~」
 今回は、隣国ロックウェルの貴族ということもあり、フェルトンの領主であるケアード公爵に打診したのだろう。今までの見学者とは異なる。だからケアード公爵も同伴すると、手紙で知らせてきたのだ。
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