大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?
 だけど、そんなときに助けてくれたのはセシリアだ。
「お姉さま、王太子殿下とのお話は終わりましたか?」
 この言葉がエレノアを現実へと引き戻し、ジェラルドとの婚約解消を受け入れようと、そう考えられるようになったきっかけでもある。
 学園を卒業したエレノアは、王城へ移り住み、王太子妃教育を受ける予定だったが、ジェラルドとの婚約がなくなればそれもなくなる。
 家でセシリアとのんびり散歩をしていたとき、彼女は気になることを口にする。
 もしかして、セシリアには未来視があるのでは?
 そんな疑いを持ったエレノアだが、それが疑いから確信に変わるまで、そう時間はかからなかった。
 彼女はフェルトンの街にさとうきびという植物があり、そこから砂糖という甘味料を作れると口にしたのだ。砂糖がどのようなものかさっぱりと想像はつかないが、ただセシリアの話が事実だとすれば、フェルトンの街だって王家側にとっては脅威となるはず。
 それに気がついたのがセシリアだと知られてしまったら――。
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