大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?
 セシリアはむくりと起き上がる。
 また何か夢をみたような気がするが、夢であるため覚えていない。目が覚めたらきれいさっぱり忘れてしまった。
 アニーを呼んで着替えをすませると、朝の散歩のためにエントランスへと向かう。
「おはよう、セシリア」
「おはようございます、お姉さま……」
 まだ少し瞼が重い。
「おはよう、セシリア嬢」
 聞き慣れぬ声に、はっと目を大きく開ける。
「お、おはようございます。シング公爵さま……」
「ほら、シオンも挨拶をしなさい」
 コンスタッドの言葉に促されるように、シオンも挨拶をする。
 コンスタッドよりもシオンのほうが身分は高い。だけど、シオンが従者という設定のためか、それとももともと二人はこんな感じなのかわからないが、シオンは素直にコンスタッドに従っている。
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