大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?
「もしかして……お姉さまも?」
「あ~、エレノアは本当にできなさそう。あの人の魔法は攻撃というよりは防御。もしくは現状維持。だから、種類が違う。って言ってわかるか?」
「う、う~ん。なんとなく?」
 セシリアが首を傾げた。
「まあ、いい。とにかく、公爵が実力を隠したがっているのはわかった。おれも公爵の魔法については、不用意に触れないようにする」
「でも、強い魔法を使えたら、それを知ってもらえたほうがいいですよね? すごい! ってみんなから褒められるし」
「まぁ……おまえくらいの年ならそう考えるかもしれないが……実力を隠しておいて、ここぞというときに使う方法もあるんだよ。ほら、なんだ? あれ、鳶は爪を隠す?」
「爪を隠すのは鷹です!」
「まあ、そういうことだ。公爵は、駆け引きがうまそうだからな」
 どういうことかわからないが、とにかく父親は何かを隠しているということだけはわかった。そしてシオンがちょっと抜けていることも。
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