大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?
「だって、シオンさま。すごいんですよ。砂糖を遠征のときに持っていき、手軽に食べられるようにしたいって」
「ほほう?」
 興味を引かれたのはコンスタッドだった。目を細めてニヤリと笑いながらシオンを見つめる。
 その視線に気づいたシオンは、頑なにコンスタッドの方を向かず、視線を逸らし続ける。
「だからセシリアは考えました」
「セシリア、しっ。お客様の前ですよ」
「エレノア嬢。いじゃないか。私と君の仲だし」
 コンスタッドの意味深な言葉に、セシリアはまるで意に介さず。
「わかったわ、セシリア。話を続けてちょうだい」
「はい、お姉さま。砂糖の結晶を大きくして、氷砂糖を作りましょう!」
「氷砂糖? ってこれのこと?」
 エレノアが指で示したのはテーブルの上に並べてある『さとう氷』だ。
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