大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?
「シング公爵さま。お姉さまにはたくさんの人がいる前で、こういう話をするのは逆効果です。二人きりのときにきちんと言ってください」
「ありがとう、セシリア嬢。君の許しを得たから、二人きりになって堂々と口説くことにするよ」
「あっ……」
 セシリアの心野中では、エレノアには幸せになってもらいたい気持ちと、このままフェルトンの街でさとうきび事業を続けてほしい気持ちと、その二つの気持ちが複雑に絡み合っている。
 でも今はまだ、さとうきび事業が始まったばかりだ。
「でも、シング公爵さまは、むっつりスケベだから、お姉さまと二人きりになるのは禁止です」
「む、むっつりスケベって……」
 コンスタッドが慌てふためくが、エレノアは顔を伏せてクスクスと笑う。
「そういう言葉を、いたいけなセシリア嬢に教えたのは誰かな? シオン」
「お、おれじゃない」
「そうやって慌てるところが怪しいな」
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