大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?
 大通りを歩きながら、エレノアは街の様子をコンスタッドに説明した。普段の賑わいや露店で売られている品々、最近では砂糖を求めて他から人が訪れるようになったことなど。
 その砂糖は、商会館で扱っている。砂糖事業はフェルトンの商会のものという考えに基づいているためだ。そしてその事業に出資し、指導しているのがケアード公爵であり、代理としてエレノアが動いている。
「砂糖を街の事業として扱っているので、砂糖を作っているのはあそこの工場だけになります。まだ始まったばかりですので、商会の事業として扱っております。物量が安定してきたら、商流を広げたいと思っているのですが」
「その一つが、私のところだと思っていいのかな?」
「はい。シング公爵にも砂糖の製造をお任せして、ロックウェルでの基盤を作っていただきたいのです。これからもっと砂糖が広がれば、粗悪な砂糖だって出回るかもしれません。粗悪な砂糖を本物だと思われたら困りますから、それを防ぐため、ロックウェルで正式な流通を確立したいと考えています」
「アッシュクロフのほうは問題ないのか? まだ、こっちだって砂糖の取り扱いは限定的だろう?」
 コンスタッドは、アッシュクロフ王国内に粗悪品が出ることを懸念しているようだ。
「ええ、ああ見えても父は外交大臣でしたから。国内外問わず、外部との交渉には長けているのです」
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