大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?
 工場をコンスタッドたちに案内する前に、商会館へと顔を出した。ここで商会長のボリスを紹介し、今後は砂糖事業の拡大のためにコンスタッドに協力を求めることも考えていることを伝える。
 ボリスは特に驚くこともせず、ただ砂糖を求めてフェルトンの街を訪れる者も多く、需要と供給のバランスが崩れつつあることを懸念として口にした。砂糖を今までよりも多く作るために工場を大きくしたとしても、今度は働き手の問題が出てくる。フェルトンの街に住む人たちだけでは足りないのだ。
 商会館でボリスと話を終えた後は、教会も案内する。教会にいる子どもたちは、砂糖工場の手伝いをしながら勉強もしている。子どもたちに勉強を教えるのは、もちろんドイル夫妻だ。この時間は勉強の時間であった。
「子どもたちはどのような作業をしているのだろうか?」
 コンスタッドは教会から工場へ向かう途中、そう尋ねてきた。その質問が興味本位からなのか、事業として役立てようと考えているのかはわからない。
「簡単な作業です。畑で収穫したさとうきびは、荷車に載せられてすぐにここまで運ばれます。荷車から工場まで運ぶ。それだって立派な仕事です。体力のある子には、さとうきびの汁を絞る作業もしてもっています。工場ができる前は教会ですべての作業を行っていたのですが、工場ができてからは子どもたちにしてもらう作業は、できるだけ危険の伴わないものにしております。こちらが工場になります」
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