大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?
『わたあめ』について説明するのが難しい。しかも、わたあめを作る機械もないのだ。
「綿や羽毛ってふわふわするでしょう? そんな感じにできないかなと思って」
 エレノアが助け船を出す。
「なるほどなるほど、綿のようにするってことだね?」
「だからモリスの魔法でパッと砂糖を溶かして、パッとふわふわに」
 セシリアが言えば、モリスはにっこりと笑う。
「この私の魔法を、ふわふわの砂糖のために使うとは……。なかなか面白いね。砂糖を溶かすのに必要なのは火だね」
「ええ、砂糖は高熱で溶けて液体になるから。それを一気に冷やして繊維状にしたいのよ」
「ぐるぐるまわして、パーッと」
 エレノアの言葉には理解を示すモリスだが、セシリアが言うと顔を曇らせる。
「砂糖を繊維状にするために、遠心力を使おうという話をしていたの。砂糖の結晶を取り出すときもその力を使っているでしょう? そして出てきた繊維状の砂糖をからめとれば、ふわふわの砂糖ができるんじゃないかって」
< 217 / 231 >

この作品をシェア

pagetop