大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?
「あま~い、美味しい。お姉さまもモリスも食べてください。ふわっとして、口の中で溶けるんですよ」
 セシリアにうながされた二人も、わたあめをちぎって食べてみる。
「んっ! セシリアが言うように、本当に口の中で溶けて消えていくわ」
 エレノアがもう一口と、わたあめに手を伸ばす。
「これはいいね。だけど、手がべたべたするのが欠点だ」
「じゃあ、串焼き肉のように串に巻き付けるのはどうですか?」
 それこそ謎の記憶から流れ込んできたわたあめと近い形になる。
「それはいいね。そうしたら、串焼き肉のようにかぶりつけるわけだ」
 そうやって、わたあめについてああでもないこうでもないと話しながらも、モリスの魔法で作られたわたあめは、あっという間になくなってしまった。
「これならシング公爵さまも納得してくれますかね?」
 彼が言ったやわらかい砂糖。それをわたあめで満足してくれるかどうかが、少し不安だった。
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