大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?
公爵だって最初は娘たちを連れていくことに悩んだのだ。だがここは、エレノアが強かった。
「お父様。わたくしが領主代理となるのであれば、きちんと最初から挨拶すべきです。女が領主代理と、がっかりされる可能性もありますし、下手すれば舐められます。そうならないように、今日のうちに砂糖事業についてきっちりと説明しようと思っております」
だからケアード公爵一家は、仲良く馬車に揺られていた。もちろんケビンが付き添っている。これにもエレノアが「出世したわね」と茶化していたが。
「道もいいとは言えないな」
それは馬車の揺れ具合から判断したのだろう。父親の言葉にエレノアも「そうですね」と答える。
「道が悪いというのは、流通にとってはマイナス要因です。砂糖事業が軌道にのれば、フェルトンの街以外にも運ばなければなりませんから、主要の道は整備する必要がありますね」
エレノアはメモを取り出し、気がついたことをつらつらと記録している。ガタガタ揺れる馬車の中では字が書きづらいだろうと思うのに、そのメモだけは揺れることなく宙に浮いているように見えるのは、これも風の精霊の力によるものだ。
「馬車はここでいい」
ガラス戸をコツンと叩いたケアード公爵は、御者に告げた。ここからが住宅や店などが建ち並ぶ街となる。領主館だけぽつんと離れて建っているのは、街を見張るためなのか、そこに境界があるからなのかはわからない。
「お父様。わたくしが領主代理となるのであれば、きちんと最初から挨拶すべきです。女が領主代理と、がっかりされる可能性もありますし、下手すれば舐められます。そうならないように、今日のうちに砂糖事業についてきっちりと説明しようと思っております」
だからケアード公爵一家は、仲良く馬車に揺られていた。もちろんケビンが付き添っている。これにもエレノアが「出世したわね」と茶化していたが。
「道もいいとは言えないな」
それは馬車の揺れ具合から判断したのだろう。父親の言葉にエレノアも「そうですね」と答える。
「道が悪いというのは、流通にとってはマイナス要因です。砂糖事業が軌道にのれば、フェルトンの街以外にも運ばなければなりませんから、主要の道は整備する必要がありますね」
エレノアはメモを取り出し、気がついたことをつらつらと記録している。ガタガタ揺れる馬車の中では字が書きづらいだろうと思うのに、そのメモだけは揺れることなく宙に浮いているように見えるのは、これも風の精霊の力によるものだ。
「馬車はここでいい」
ガラス戸をコツンと叩いたケアード公爵は、御者に告げた。ここからが住宅や店などが建ち並ぶ街となる。領主館だけぽつんと離れて建っているのは、街を見張るためなのか、そこに境界があるからなのかはわからない。