大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?
「お母さま。この街はきっと元気になります。お姉さまが来たから大丈夫です」
セシリアが明るく言えば、母親も「そうね」と呟く。
「お母様、感じませんか? 精霊たちの力も弱まっているというか……」
精霊は自然界に生息している。魔力を持つ子が生まれたときに、精霊たちは判断するのだ。どの精霊が、いつ、この子に仕えるかと。
だから、魔法貴族に仕えていない精霊は、各々が好きなところで過ごしているため、フェルトンの街にも精霊はいる。しかしその精霊の様子がおかしいと、エレノアが感じ取った。
「あら? エレノアの言うとおりね。先ほどのさとうきびのところにいた精霊とは、ちょっと感じが違うわ。どうしたのかしら?」
こういった精霊の些細な違いにも感じられるのが母親とエレノアであって、父親はなんのことやらと、首を傾げるだけ。もちろん、セシリアもまだ精霊を感じることはできない。それでもきらきらと光る粒子が見えると、そこに姉や母の精霊がいるんだろうなと思っている。
そうやって街の中を歩き、エレノアは気になることを次々とメモに書き留めていく。
そして馬車を降りてから三十分後、商会館の真ん前に着いた。平べったくて白い外壁の建物だが、屋根だけは赤い。高さから察するに二階建てなのだろう。
すっとケビンが前に出て、正面玄関の叩き鐘を鳴らす。
セシリアが明るく言えば、母親も「そうね」と呟く。
「お母様、感じませんか? 精霊たちの力も弱まっているというか……」
精霊は自然界に生息している。魔力を持つ子が生まれたときに、精霊たちは判断するのだ。どの精霊が、いつ、この子に仕えるかと。
だから、魔法貴族に仕えていない精霊は、各々が好きなところで過ごしているため、フェルトンの街にも精霊はいる。しかしその精霊の様子がおかしいと、エレノアが感じ取った。
「あら? エレノアの言うとおりね。先ほどのさとうきびのところにいた精霊とは、ちょっと感じが違うわ。どうしたのかしら?」
こういった精霊の些細な違いにも感じられるのが母親とエレノアであって、父親はなんのことやらと、首を傾げるだけ。もちろん、セシリアもまだ精霊を感じることはできない。それでもきらきらと光る粒子が見えると、そこに姉や母の精霊がいるんだろうなと思っている。
そうやって街の中を歩き、エレノアは気になることを次々とメモに書き留めていく。
そして馬車を降りてから三十分後、商会館の真ん前に着いた。平べったくて白い外壁の建物だが、屋根だけは赤い。高さから察するに二階建てなのだろう。
すっとケビンが前に出て、正面玄関の叩き鐘を鳴らす。