大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?
「今までは苦いお茶だったのですが。こうやって飲んでみると、美味しいですね」
 そんな会長は、セシリアが作ったコーヒー牛乳にご満悦な様子。
「この飲み物も、砂糖の魅力が伝わると思います。そしてこのお茶がフェルトンの街のものであれば、なおのこと」
 エレノアも苦いと言っていたのに、今では優雅に飲んでいた。
「砂糖を使えば、このようなお菓子も、違った甘さで美味しく作ることができると思いますよ」
 エレノアが言うように、セシリアがもぐもぐしたお菓子は、甘味の中にも渋みが隠れていた。使っている果物特有のものなのだろう。
 商会長との話もまとまったため、ケアード公爵は席を立つ。
「今日はとても有意義な時間をもてた。今後とも、よろしく頼む」
 父親が握手を求めると、ボリスも恐縮しながら手を握った。
 教会には、今日のうちにボリスが連絡をいれてくれるそうだ。基本的にはいつ行っても問題ないようだが、善は急げということで、明日の昼前に教会へ行くと伝えてもらうようにお願いした。
< 88 / 231 >

この作品をシェア

pagetop