大好きなお姉さまが悪役令嬢?!処刑回避のためにひきこもったら、隣国の王子に狙われているようです?
 エレノアが子どもたちにわかりやすく、フェルトンの街がケアード公爵領になったことを伝える。そのため、教会の運営に、これからはケアード公爵家で援助していく。
 だけど、働かざる者食うべからず。援助があるからといって、怠けてはならない。
 そこで、ケアード公爵領の事業の一つを手伝ってもらいたいと口にする。
「みなさんには、砂糖を作ってもらいたいと思います」
 エレノアの言葉に子どもたちも「さとう?」と首をひねる。
「砂糖はとっても甘い調味料です。この砂糖があれば、みんなが食べているお菓子も、もっともっと甘くなります」
 お菓子と聞いただけで子どもたちは「わ~」と嬉しそうに声をあげる。
「それでは砂糖の作り方と、みんなに手伝ってもらいたいお仕事を説明します」
 エレノアの言葉に、教会の子どもたちも興味津々。きっと「甘い」「お菓子」という言葉が彼らの心を掴んでいるのだろう。話を聞き終えた子どもたちに、エレノアはさとうきびを子どもたちに渡す。つまり、味見だ。
「さっきも言ったように、さとうきびの汁は甘いです。甘いからって白いところを噛みちぎって食べてはダメですよ。噛んで甘い汁を吸うだけです」
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