俺様御曹司は姉御肌で破天荒な美女を堕とせるか?
研吾は11時ごろに迎えに来てくれて、なんとファーストクラスでシンガポールまで飛んだ。

ビジネスクラスも乗ったことがないのに一気にファーストクラスで優依は、その広い座席に落ち着かない思いだった。

機内ではフレンチのコースのランチに夕食には軽めの和食の懐石弁当が出た。

飲物はアルコールでもなんでも飲み放題で、ケーキやスナックも食べ放題だった。

世界的企業の俺様御曹司様には恐れ入った。流石の優依も開いた口が塞がらなかった。

きっと最初で最後の機会だろうと思った優依は、ファーストクラスの機内を十分に楽しんだ。

研吾はきっとハワイに行きたかっただろうに、優依の事情に嫌な顔一つせずに行き先をシンガポールに変えてくれた。

優依と一緒に過ごせるならどこでもいいんだと言って優しく微笑んでいた。

祖母を大切にする優依の優しさが素敵だと言ってくれた。

優依は研吾が祖母に挨拶に来てくれたのも嬉しかった。

俺様御曹司はとっても優しくて気遣いのできる男だった。

研吾はCAから携帯電話の番号を書いた名刺をそっと渡されていたが、突き返していたので少し気の毒になってしまった優依だった。

カップルで来ているにも拘らず携帯の番号を教えるなんて自分に自信満々のCAなのだろう。

それとも優依なんか相手にしていないという事か、どちらにしてもアピールがすごい。

突き返されたにもかかわらずホテルに着いてみると研吾のポケットに二枚CAの名刺が入れられていた。

ベテランスリも真っ青だ”お前ら、仕事せんかい!“と心の中で叫んでおいた。

研吾はその2枚の名刺を不機嫌そうにびりびりに破ってごみ箱に捨てていた。

その後、航空会社の友人、と言ってもそれなりの地位があるのだろう人に電話して

”お前の所のCAはフライトで男を引っかける業務があるのか?“と言って事の次第を話して聞かせていた。
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