俺様御曹司は姉御肌で破天荒な美女を堕とせるか?
それから二週間たって、秘書室の雰囲気は一掃した。

松井は次の日に速達で退職届を送って来て、有給消化後の退職となったので、あの日から誰も顔を合わせていない。

特に担当の役員も持っていなかったので引継ぎもなく突然の退社でも困らなかったようだ。

河本と大久保は優依にしっかり謝ってくれた。

松井はいつも誰かしらの悪口を言ったり気に入らない子にはつらく当たることがあったので、二人とも聞き流す癖がついてしまっていたと言って反省していた。

反論しなければ同意とみなされると優依に言われて自分たちの日和見的な無責任な態度を反省したと言ってくれた。

そして、松井が居なくなってその腰ぎんちゃくの二人が総務や営業に回されて、新人の男の子と入社5年目の総務の男性が二人入れ替わるように秘書室に配属されて人数的には一人マイナスになったが、秘書室の雰囲気が明るくなって、皆やる気に満ちているという事だ。

田村も男性社員が増えて女の園ではなくなってまとめやすくなったと喜んでいる。

秘書室の香水の源三人が居なくなって、わずかにいい匂いのする部屋になり優依も秘書室に行く機会も増えた。

そして梅本が褒めていた水木は研吾の後釜の専務秘書に抜擢された。

秘書室の大改革は優依が思い切って声を上げたことでいい方向に進んでいったようだ。

室長が聞き取りをしたことで研吾よりも癖のある役員についての苦情が色々あったようだ。

セクハラやパワハラまではいかなくても秘書としてやりにくい役員が絞れてきたようだ。

そう言う場合はサブで担当を付けたり、男性秘書に変えたりという事も検討されていった。

社長も研吾から報告を受けていたようで、秘書の皆の顔が明るくなってきたと言っていたらしい。

仕事は楽しくやりたいと思っている優依は、人の言動に惑わされることなく正しいと思ったことはきっちりと声を上げるべきだと思うのだ。

この件では秘書室だけではなく各部署の長が社員に聞き取りをするようにと言う指示が研吾より出されて部署でも、部署内の改革が行われていった。
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