俺様御曹司は姉御肌で破天荒な美女を堕とせるか?
そして研吾の懸案のラ・ルミエール大阪と、札幌の件は優依の発想力に期待をかけられて研吾と一緒に視察に行く事となった。

札幌はまだ築十年という事で、少しの修繕とスイートルームをテコ入れする事で済みそうだ。予算は潤沢にあるわけではないのでやりくりが難しいが、研吾は庭を広げてルミエールの妖精のイルミネーションイベントを充実したいと言っている。

優依はスイートルームのリビングがだだっ広くて、おいてある家具が何だかみすぼらしく見えるので、この空間に小上がりを作って二~三帖位の洋風の和室を作ってはどうかと研吾に提案した。

完全に区切る必要はなくて二方向だけまたは一方だけで壁を造れば結構簡単に空間を確保できる。

リビングに面する方はアイアン枠のガラスをはめ込めば中の様子も見られるし洋の感じも残せる。

もう片方の壁にドアはつけないで開口だけあけておけばリビングとの一体感も出る。

ファミリーで利用して頂くのに赤ちゃんをちょっと寝かしておくのにも案心できるし小さな子供の遊び場にもなる。

子供はすぐに素足で歩き回ったり、床にそのまま座り込んでしまったりするので、土足で歩く床に子供が座り込むのは親としては気になるだろう。

そんな空間があれば遊ばせておける。

何より外国の旅行客に和を感じてもらえるのではと優依は考えたのだ。

札幌なのだがこの頃外国のお客様が増えているらしい。

畳の和室は板の間を少し作り床の間風に飾り付ければ外国の旅行客も目を引かれるだろう。

研吾はすぐに業者に見積もりを出させた八部屋あるスイートルームの広めの所3部屋をそのように改修するようにした。

残りの5部屋は今の雰囲気を壊さない様にクロスを変えるくらいになるだろう。

庭を広げたいと言う研吾の希望で屋外のプールを壊して庭の続きになるようにすることを検討することになった。

ホテルの支配人や広報や宴会係の人を集めて会議を行った。

札幌の夏で屋外プールを利用するのほんの二カ月弱だ。

屋内プールはあるので、夏には窓サッシを全開放して、少しガーデンテラスを作るくらいでいいという事になった。

これも優依がボソッと呟いた“二ケ月の為にこの設備はもったいない”と言うのを研吾が聞き逃さず、再考してちょうど研吾の懸案だった庭を広げる事が敷地を購入することもなく実現できることになり、かなり予算のカットになった。

夏のプールの掃除や冬でも美しく保っていなくてはいけないなどスタッフの重労働も減るので歓迎された。

水道代と月に一度掃除に雇うプロのお金も毎年浮くことになり一石三鳥だなと研吾は上機嫌だった。

研吾は早速見積りを業者にからとって予算の総計を出すように支配人に指示を出した。
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