俺様御曹司は姉御肌で破天荒な美女を堕とせるか?
土曜日の朝早く桑田の運転で蓼科に向かう。

途中2度ほど休憩して美術館についたのが11時前だった、夏の東京を抜けて蓼科に来るとその温度差にびっくりする。

とても涼しくて深呼吸するとマイナスイオンが体に入っていくようだった。

美術館はそんな蓼科の林に囲まれた静謐な空間に佇んでいた。

周りの自然の雰囲気を壊さないように木をふんだんに使った外観が美しい建物は、美術館の中もいたるところに木の温もりを感じさせるデザインだ。

展示作品は絵画が中心で特別展で陶磁器の展示があった。
                                                                会長は陶芸を習っていることもあり特別展示を楽しんでみていた。

美術館でゆっくりしたので遅い昼になったが、信州そばを3人で食べた。

個室でゆっくりそばの懐石を楽しんだ。

桑田にずっと運転させて申し訳ないと言うと、こんな自然の中にいると疲れなんか吹っ飛びますと言って優しく笑った。

本当にいい人だ。

桑田も美術館は堪能したようだ。

美術館はこんど大阪と沖縄のホテルのデザインをお願いしている榊大吾のデザインでデザイン賞もとった建物だと説明すると、二人ともそれは楽しみだ大阪はまだしも沖縄のホテルの完成は後3~4年はかかるので、会長はそれ迄元気に居たいもんだと言っていた。

楽しみができて張り合いが出たと言って喜んでくれた。

桑田は会長が席を外した時に

「優依さんのお陰でこの頃の会長は
毎日機嫌がよくて体調もいいんですよ。
また遊んでやってくださいね」

と言って優依に頭を下げた。

「桑田さん辞めてくださいよ。
私も研君といると自分の亡くなった
祖父といるようで、懐かしくて
安心します」

そう言うと桑田は嬉しそうに笑っていた。
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