俺様御曹司は姉御肌で破天荒な美女を堕とせるか?
もう少し祖母の様子を見てからにしたいと思っている。

施設での人間関係は結構難しいとも聞く。

祖母は人当りも良く好かれる人柄だが、そんな人ばかりではないだろう。

特に高齢になると頑固になるし認知症がある人もいるので、祖母がそこでやっていけると判断できるまでは、いつでも帰る場所があることを知っていてほしいのだ。

祖母はいつも、優依の帰る場所だったのだ。

祖母がいたから母を亡くした時も社会人として働き始めた時もつらいことにも立ち向かえたのだ。

祖父が亡くなった時はさすがに祖母も優依も途方に暮れたが、二人支え合って乗り越えてきたのだ。

今度は優依が祖母の帰る場所でありたいと思っている。

研吾には悪いけれどもう少し待っていてもらうしかない。

今日会長に研吾を頼むと言われた時に、心が痛んだが研吾ならきっともう少し待っていてくれる。

今年中には何とか研吾のマンションに移りたいと思っているのだが、まだ研吾には何も言ってないけれど、そろそろ言った方がいいかも、また“爺さんが知っていて俺が知らないってどういう事だ”と臍を曲げられても困る。

その夜研吾が帰って来て、ひとしきり抱き合ったりキスしたり会えなかった時間を取り戻すように触れ合った。

研吾はそのまま寝室に優依を連れて行こうとしたので、

「待って、折角きつねうどん作ったんだから
食べてよ。話もあるし…」

「分かった、我慢できなかった。
会いたくて…シャワー浴びてクールダウン
してくるよ」

研吾はそう言って着替えてバスルームに向かった。

その間に食事の用意をしてダイニングテーブルに食事をセットした。
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