俺様御曹司は姉御肌で破天荒な美女を堕とせるか?
そう言って向かいに座る優依の手をそっと掴んで握りしめた。

「分かった。何時まで待てばいい?」

「今年中には必ずどうするか決める。
それ位までには、おばあちゃんも
やっていけるかどうかわかると思うから、
その前に安心出来たらここに
引っ越してくるね」

そう言うと研吾は嬉しそうに待ち遠しいと言った。でもその前に大阪のホテルのリニューアルを10月末に予定しているので、当分の間は研吾も優依も忙しい日々が続くだろう。

次の土曜日研吾の車で会長を迎えに行って3人で祖母の施設に行った。

昼前についてお昼を4人で食べるように中華を予約している。

祖母にはそう言っていたのだが、会長が来るとまで言っていなかったのでちょっと驚いていた。
そして

「まあ、結城さんその節は優依が失礼な事を
言ったようで本当に申し訳ありません。
私の教育が行き届かなくて嫌な思いを
させてしまいました」

と言って深々と頭を下げた。

「いやいや私がもっとひどいことを
言ったんですよ。だからお相子にしてくれて
今ではとても仲良しなんですよ。
儂の事を研君と呼んでくれてね。
先週も蓼科へ一緒に行ったくらいなんですよ。
研吾はほっといて、あははは」

そう言って豪快に笑った会長は、祖母をソファーに座らせた。

「ここの住み心地はどうですか?
研吾も知っておかないとな。
忌憚なく聞かせてください」

皆でソファーに座って寛いだ。
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