俺様御曹司は姉御肌で破天荒な美女を堕とせるか?
きっとマリが待ちきれなくて電話してきたのだと思い電話に出るなり

「マリ?陽性だった」

と一方的に話す優依に

「何が陽性だったんだ」

と研吾の声“げっ、まずい研吾には医者に行ってはっきりしてから話すつもりだったのに…”と焦る優依に

「おい、優依、どうしたんだ。
何か悪い病気だったのか」

と畳みかける研吾に

「違うよ、さっきマリと話していて
この頃体調悪いって言ったら
妊娠したんじゃないっていうから
検査薬買ってきたの、
それが陽性だったんだよ」

「陽性ってどういうこと?」

「だから、妊娠してるってこと」

そう言うと研吾はヒュウと吐息を飲んだ後何も言わなくなった。

「もしもし研吾どうしたの?
もしも~し」

はっと我に返ったように

「分かった。すぐに帰る」

早口にそう言って電話を切った。

「ええ~っ、もしもし」

と言っても勿論反応なし。

直ぐ帰ると言っても仕事で沖縄にいるのにすぐに帰れるわけじゃないし、帰りは2日後の予定なのに、仕事はどうするつもりなんだろう。

優依はすぐに研吾の携帯にかけ直したが全然出てくれない。

そこで優依の代わりに一緒に行っている秘書の梅本に掛けてみたが、梅本も出ない。

もうどうなってるのとやきもきする。

医者に行って妊娠が確かになってから研吾には話そうと思っていたのに…まあ、とりあえず医者に行ってこようと用意をしていると、梅本から電話がかかってきた。

「優依さん、電話に出られなくて
すみません。副社長が急に帰ると
言い出して、プライベートジェットを
手配しろと言うので今大わらわしている
ところです。一体どうしたんでしょうか?」

優依は頭をかかえた。

「すみません。梅本さん副社長がそこに
居たら電話を替わってもらえますか?」

「はい、ちょっとお待ち下さい」

そう言って研吾に電話を替わった

「優依、どうした?気分悪いのか?
すぐに帰るからな、待ってろ」

「研吾、ちょっと落ち着いてまだ医者に
行ってないんだからはっきり決まった
わけじゃないんだよ。
今から行ってくるから、研吾はちゃんと
仕事をしてから帰って来てよ」

「何言ってんだ。こんな大事な時に
優依を独りになんてできない。
一時間後には出発できるから昼過ぎには
帰れる。俺も一緒に医者に行くからな。
絶対に一人で行くなよ。
予約は俺がしておく。待ってろ」

そう言って電話を切った。
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