俺様御曹司は姉御肌で破天荒な美女を堕とせるか?
もうこうなったら研吾は絶対に引かない。

優依は大きなため息をついて、とりあえずマリにはラインで結果の報告だけはしておいた。

マリからはおめでとうのスタンプが送られてきた。

朝から何も食べていないことに気付いた優依はとにかく研吾が帰って来るまでに出掛ける準備をして何かお腹に入れるようにキッチンに行ってにゅう麺を作った。

体調不良の原因がわかってほっとして少し食欲も戻った。

そこにまた携帯の着信音がしたので今度はじっくりと相手を確かめると、研君と画面に表示されていた。

「もしもし、研君どうしたの?」

「どうしたのじゃない。今病院から連絡が
あったんだが、産婦人科に優依ちゃんの
予約が今日の2時に入ったらしい
じゃないか、やっと子供ができたのか?」

ちょっと待て!今さっき優依も妊娠に気付いたばっかりなのになんでこの爺様がもう知ってんだ?

「はあ?どこの病院に予約が入ったって?」

「結城のかかりつけの病院に決まっとる。
研吾が予約入れたようだぞ。ちがうのか?」

「なんで研吾が予約入れたのに研君にす
ぐに伝わってんのよ。私も知らないのに…」

「そんなもの、産婦人科には優依ちゃんの
予約が入ったらすぐに知らせるように
言ってあるからに決まってるじゃろう」

決まってんのか…結城の威力は半端ない。

もう諦めの境地で優依は

「ついさっき、妊娠検査薬で陽性に
なったのを研吾さんに言っちゃったら、
沖縄からすぐに帰って来るって言って
一緒に医者に行くって言ってた。
予約も自分がするからって、だから
研吾さんが帰って来るまで待ってろって」

「そうかでかしたぞ、それでいつ頃
生まれるんだ?楽しみじゃなあ。
これで寿命がまた延びるわ。わっはっは」

と高笑いをかます爺様に返す言葉がない。

「じゃあ、また後でな」

そう言って電話を切った。

うん?また後でってどういう事?

とにかく、疲れた。お腹も膨れたことだし準備もできたから少し横になろうとソファーに寝転んだ。
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