冷酷検事は揺るがぬ愛で契約妻を双子ごと取り戻す
「神馬さん、や……そんなに……っ」
「……きみはいつまでその呼び方を続けるんだ?」
私の中に指を埋めたまま、彼が少し不満そうに言った。
「え……っ?」
「人前では名前で呼んでくれたこともあったのに、ふたりでいるときはいつも神馬としか呼んでくれない。……そんなんじゃ、婚約者失格だ」
「そんなこと言われたって……あっ、ダメぇ……んっ」
まるで、名前を呼ばない私にお仕置きでもするかのように、激しくかきまわされる。
私は縋るように彼を見つめ、荒い呼吸で途切れる声で、必死に伝える。
「きょ、鏡太郎、さん……っ」
「もっとだ、琴里。もっと俺を見つめて……名前を呼んで」
「鏡太郎さん、鏡太郎さんっ……」
感情が最高潮に昂り、もう体も限界に近かったその時、彼がふいに愛撫を辞めて、私の中から指を引き抜いてしまう。
物足りなさを覚えつつ閉じていた目を開けると、急くように服を脱ぎ捨てた彼が、最後にボクサーパンツを下ろした姿が視界に入った。
ドキッとして、目を逸らす。避妊具を開封しているのであろう音がした。
一瞬見ただけでも、とても綺麗で逞しい彼の裸体が脳裏に焼きついてはなれない。