冷酷検事は揺るがぬ愛で契約妻を双子ごと取り戻す
琴里がいなくなったあの日、俺は確かにそう誓った。俺たちを取り巻く問題をすべてを解決し、必ず琴里を取り戻すと。
しかし、敵もまた用心深く、簡単には尻尾を出さなかった。俺が捜査を依頼した相手からも、めぼしい収穫の連絡はない。
琴里のこともずっと捜しているが、これといった収穫はなかった。
友人の梓さんの連絡先は知らないし、食堂の紅白婦人は俺が琴里を振ったと勘違いしているらしくすっかり敵意剝き出し。
話しかけてもツンとされ、塩サバは焦がされる。
俺が焦りを募らせているうちに、権藤検事正はとうとう俺を東京地検に置いておくことを不都合だと判断したらしい。年明けに青森地検への転勤を打診され、春からそちらへ勤務することになった。
いくら検事には異動が多いと言っても、俺は東京地検に来てまだ一年目だった。今回に関してはなにかしらの圧力かかって追い出されたのだろう。
事件の捜査も琴里の捜索も進展がないまま、月日が流れていった。