冷酷検事は揺るがぬ愛で契約妻を双子ごと取り戻す
「俺がまだ、きみを愛しているからだ。関係ないとは言わせない」
耳元で彼の低い声が震え、胸の奥がギュッと締めつけられる。
眠らせていた想いが目覚めてしまいそうになり、必死で自分を抑える。
「やめてください。私はもう双子の母なんですから……鏡太郎さんは、別の人と幸せになるべきです」
「別の相手では意味がないんだ……!」
腕を突っ張り、彼から離れようとしていたその時、鏡太郎さんが痛みをこらえたように苦しげな声を上げる。その眼差しは切実で、私がいくら拒絶しても折れそうにない強さがあった。
「たとえきみがまた別の場所に逃げたとしても、必ず見つけ出す。嘘でも偽装でもない、心からの愛を注ぐために」
「鏡太郎、さん……」
情熱的な言葉に、心が揺れる。思えば、こんなに必死な彼を見るのは初めてかもしれない。
権藤たちのことを警戒しなくてよくなったとはいえ……私はどうしたらいいんだろう。
その時、これまでご機嫌にベッドのを転がりおしゃべりしていた開が、「ふえぇっ」と小さく泣き声を上げ始める。
こうなったらすぐ結にも伝染するのが常だ。慌ててベッドの方へ駆け寄り、ふたりのオムツチェック。まだ替えなくて大丈夫そうだったので、まずは盛大に泣いている開を抱っこした。