冷酷検事は揺るがぬ愛で契約妻を双子ごと取り戻す
結婚式を挙げたのは、その二年後。開と結がいやいや期を経て、本気で琴里の父にピアノを習い始めた頃のことだ。
俺の両親、そして琴里のお父さん、弓弦くん、梓さん。それから琴里たっての希望で紅白婦人にも参列してもらった式で、俺は琴里に永遠の愛を誓った。
そしてチャペルで式を挙げた後、大きなグランドピアノのあるレストランで食事会を開いた。
ピアノのある会場にできないかと俺に相談してきたのは琴里のお父さんで、娘のためになにかサプライズを考えているようだ。
琴里のお父さん、そして開と結がピアノのそばでなにかを準備し始めた頃、高砂にはいつもの調子で紅白婦人がやってきた。
「もう、琴里ちゃんの花嫁姿が本当に綺麗で……あたしうれしいよ。ジンちゃん、琴里ちゃんのこと泣かせたら許さないよ」
「大丈夫よ紅林さん。縁起のいい紅白おばちゃんが大事な式を見届けたんだから、この後はもう幸せ一直線。人生バラ色!」
彼女たちをやかましいと思うこともあったが、その明るい笑顔は、今日みたいな日にこそ本当に映えるな。
そう思ったが口に出したら調子に乗りそうなので、琴里と一緒に「ありがとうございます」と微笑んでおくだけにとどめた。