冷酷検事は揺るがぬ愛で契約妻を双子ごと取り戻す
その晩は子どもたちと四人でも広々と過ごせるホテルの部屋を取っていた。
ふたりとも大舞台で疲れている上、ベッドの上で散々飛んだり跳ねたりするので、疲れ切って夜の早いうちからぱたりと電池が切れたように眠ってしまった。
ずれていた布団をその体にかけてやり寝室を出ると、ドレスから楽なワンピース姿に変わった最愛の妻が窓辺に立っていた。
服装こそ違うものの、髪はアップにしたまま。
露わになったうなじが煽情的で、後ろから抱きしめて、そっと口づけする。
琴里が照れくさそうに振り向いた。
「……あの子たち、ぐっすりでした?」
「ああ。嵐が来ても起きない感じだよ」
だから、少々大きな声を出しても大丈夫――。勝手にそう思いながら、服越しに彼女の体のラインをなぞる。
「ん、鏡太郎さん……」
琴里の声が、甘さと熱を帯びて俺を誘惑する。軽く唇を啄んでから、瞳を覗いて問いかけた。
「ベッドは占領されているから、ソファに行く?」
琴里は頬を染めて頷いたので、俺は彼女を抱き上げてソファまで運ぶ。