コンネリシャス王国の恋物語2  亡国の王女と心優しい王子の恋
そこにお婆様が、

「この砂糖漬けをちょっとクッキーに
乗せるだけで特別なクッキーに
なりますのよ。今日は私とルル王妃が
朝に焼き上げたクッキーに砂糖付けの
カメリアローズの花びらを飾って皆様に
持ってきました。そして何の変哲もない
そこらで売ってる紅茶にカメリアローズの
ジャムを入れてみましたのよ。
皆様さあ試食してみてください。
いくら言われても実際に食べて
見ない事にはわかりませんものね」

そう言って合図すると侍女たちが、
議員全員にクッキーと紅茶を持って来た。

僕は思わぬ援軍に感謝して母を見やると、
小さく頷いて微笑んでくれた。

「皆さん食べながら聞いてください。
カメリアの土は特殊なのです。
だからカメリアでしか取れない果物や
薬草もあります。もちろん花も、そして
一年中温暖な気候なので花も果実も薬草も
年中栽培できるのです。今は養蜜にも力を
入れていてカメリアローズの蜂蜜も
まもなくとれるようです。他にも、
カメリアでしか取れない薬草に癒しの水を
加えて滋養強壮の万能薬を作っています。
これは近隣の国でも売って欲しいと
言われているようなのですが、
そんなにたくさんは生産できないので
今のところカメリア限定になっています」

ジュシード王子は、議員がみなおいしそうに
紅茶を飲んでいるのを確認してほっと
しながら話し続けた。

「その薬草を送ってもらえればこの国でも
癒しの魔法を使える人の協力で生産する
ことも可能です。他の国では魔法を
使える人が居ないので無理でしょうが…
リリーデイア女王はルル王妃と同じように
癒しの魔法と水魔法が使えるのです。
こんなに素晴らしい国を
コンネリシャス王国の領としてお互いに
利が叶う統治をしていきたいと願って
いるのです。賢明な皆さまはきっと賛成
していただけると思います」

ジュシード王子はそう言うと席に着いた。
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