コンネリシャス王国の恋物語2  亡国の王女と心優しい王子の恋
先回はほんの一月前、カメリアローズの
加工品と、バラの花束を母上にとピートが
託されてきた。

カメリアローズの香しさとその色の美しさに
母上やお婆様、妹たちも感動していた。

それらが入っていたガラスの瓶もおしゃれで
このガラス瓶もカメリアで職人が作っている
とピートが言っていた。

そして試したローズシロップや花びらの
砂糖付けにジャムが絶品だったらしい。

早速お茶会で母上が宣伝してくれて
お土産に皆に少しずつ渡してくれたのだ。

だから今日の議会で真珠に続いてカメリアの
特産品について説明する。

そして、なんとしても全員一致の賛成を
もぎ取るつもりだ。

議会が始まりすぐに挙手をしたが議長は
なかなか取り合ってくれず、どうでも
良い事に時間を費やしている。

業を煮やした国王が、ジュシード王子の
話を聞いてほしいと言ってくれてやっと
時間を貰えることになった。

カメリアローズの話を実物を取り揃えて
話をしたが、男どもにジャムやシロップの
事を言ってもピンとこないかも知れないと
思った時議会場のドアが突然開いた。

ルル王妃と前王妃のお婆様と何人かの
議員の奥様が乱入してきた。

「皆様のような朴念仁には
このカメリアローズのすばらしさは
理解できないかも知れませんが、
こんなに香しい匂いと素晴らしい色の
バラを、コンネリシャス王国では
見たことがありません。先日お茶会で
奥様方にお披露目させていただいたので
その感想をお聞きください」

とルル王妃が言うとまずは議長の奥様が

「先日王妃様のお茶会でシロップ付けの
花びらを紅茶にお砂糖の代わりに
シロップも少し入れて飲みましたら、
もう香しくて普通の紅茶が高級な
ローズテイ―に変身しましたのよ。
紅茶の中に入れた花びらも全然色が
変わらなくて最後まで楽しめましたわ」

「私はジャムをパンにつけて食べましたの
主人にも今朝食べてもらいましたわ。
何と香しく奥の深い味のジャムだと言って
感心していましたわ。ねえあなた」

そう言われた議員は顔を赤くして

「確かに美味しかった。
あれがこのカメリアローズの
ジャムなのか?」

「ええ、そうですわ。
これがいつでも手に入るように
ぜひともして頂きたいわ」
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