コンネリシャス王国の恋物語2  亡国の王女と心優しい王子の恋
そして議長がでは採決をと行った時初めて
国王がこの件について発言した。

今まではジュシード王子が何を言っても
聞いているばかりで賛成とも反対とも
取れない中立の姿勢を崩さなかった。

「採決の前に儂からひと言話したいが
いいかな議長」

そう言って話し始めた。

「カメリア王国は18年前に理不尽な侵略
によって国土が壊滅的に破壊されたそうだ
ほとんどの家や畑や家畜も焼かれて国民は
路頭に迷うことになった。
再建に皆を引っ張るべき王家の者は
だれ一人残らなかった。
ただ一人リリーデイア王女を除いて…
彼女の父は賢明にも侵略が始まるとすぐに
当時生後半年であった、リリーデイア王女を
この国コンネリシャス王国へ逃したのだ。
母上と乳母と一緒に逃れてきたのだが、
母上もリリーデイア王女が5歳の時に
亡くなったそうだ。その後は王都の孤児院に
入って、リリーとしてそこで15歳まで
過ごして18歳で花屋を立ち上げたのだ。
それまでは図書館で様々な本を読んで
勉強したと言っていた。帝王学から経済学
そしてその一環として花屋を開いたのだと
国を導いていくのに経済を回せなければ
ならない。その小さな試みとして花屋を
経営することを思いついたらしい。
若干18歳にしてだ。
そしてジュシードと知り合って身分を
明かしてくれたのだ。その後運命の歯車が
回り始めたのだろう彼女はジュシードと
護衛騎士二人とカメリアを脱出するときに
ボートを操縦していた男と共にカメリアを
訪ねたのだ。そこは荒れ果てた土地だった
という事だ。人々は自給自足で何とか命を
繋いでいたらしい。風呂は湖で入るらしい
そんな所に残ってたった一人で国を再興
させると決めてそこに残り、今や色々な
特産品を考え人々の暮らしも文明的な物に
変えていっている。王宮の再建よりも
人々の暮らす家をまず作らせたのだ。
それまでは皆掘っ立て小屋に住んでいた
らしい。今では全住民が屋根のある小屋に
住んでいるそうだ。
木を切り出してレンガを焼いて家を建てて
いると聞く。たった3年位の間でそこまで
やり遂げたのだ。たった18歳でだぞ。
今では21歳になっているかジュシード」

「はい、リリーデイアは素晴らしい人です」

涙を流しながら父王の話を聞いていた
ジュシード王子は突然振られた話に驚いた
もののしっかりと、応えた。
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