コンネリシャス王国の恋物語2  亡国の王女と心優しい王子の恋
「あら、どうして叱る理由があるの?
お礼を言いたいくらいよ。
それで少し魔法を習ってみる?」

そう言うと王妃様はにっこりとほほ笑んで
くださった。

「王妃様お忙しいのによろしいのですか?」

「毎日は無理だから、あなたのお休みの
日とか、お店を少し抜けられるなら、
私の公務の入っていない日に
2~3時間なら大丈夫よ」

「王妃様が良いとおっしゃって頂ける
ならお願いしたいです」

「よかった。じゃあまず今日はね、
これから毎日気を付けるようにして
ほしい事を伝えるわね。
魔法の力は毎日使い切ると次の日は
前の日を上回るように力をためることが
できるみたいなの。だから、どんな方法
でもいいから癒しの魔法は使い切る事を
意識して、でも0にはしてしまわないでね
魔力切れを起こすと長く眠ってしまう
事になるから、その加減が難しいけれど、
だんだんわかって来るわ。
私も最初は擦り傷くらいしか治せなかった
けれど、今では骨折や騎士が手合わせをして
ざっくり剣で切った傷でも跡を残さず治せる
ようになったのよ。
それから水はイメージが大切例えばほら」

そう言ってルル王妃は両手の手のひらを
合わせてそこに水でうさぎの形を
出して見せた。

「わーっ、可愛い水のうさぎ!」

リリーは思わず声を上げた。

「家でやってみてね。最初は私も
丸い水に耳だけ付いたものしか
出せなかったのよ。それを学生の頃に
ジュオンに揶揄われてしまって
拗ねたけど今はいい想いでよ」

そう言って遠い目をして笑っている。
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