コンネリシャス王国の恋物語2  亡国の王女と心優しい王子の恋
「姫様ピートと呼び捨てにしてください。
私はあなたの臣下なのですから、
私もカメリアがどうなったのかいつも
心を痛めていました。私だけ助かって
いつも罪悪感をもって生きてきたのです。
姫様がカメリアに帰られるなら私も
お供します。あの時の船はもうだめに
なってしまいましたから、まず船を
手に入れなければいけませんね」

「それはジュシード王子に
相談してみるわ」

「姫様はジュシード王子様と
ご結婚なさるのですか?」

「そこまでは考えていないし、
カメリアに行ってみないとその先の事は
何も考えられない。でも彼にはすべて
話してあるの。だから相談には乗って
くれると思う。
とても優しくていい人だから…」

そういうとリリーは頬を赤らめた。

その日はピートとはそこまでの話をして
彼は帰っていった。

連絡方法がないので週に2回仕事の帰り夜に
なるけれど、お店の前を通るので用事がある
時は、店の前に青い旗を掲げておいて
欲しいと言った。

カメリアの国旗の色は青で真ん中に王冠の
マークがあり王冠の上には白い丸が書いて
あるそれが真珠を意味するらしい。

ピートがカメリアの国旗の模様を紙に
書いてくれた。

リリーはピートが紙に書いたカメリアの
国旗を見て泣いてしまった。

ピートも涙を流していた。

彼は結婚もせず家族も作ることなく
独り身を通していた。

故郷のカメリアに帰りたいと願う
気持ちも強いようだ。

ピートと話した次の日、リリーは
マリアにカメリアの国旗を作って
もらうようにお願いした。

海のような青い布を買ってきて、
ピートの書いた図案通りに白い糸で
刺繍してもらうのだ。
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