コンネリシャス王国の恋物語2  亡国の王女と心優しい王子の恋
ジュシード王子たちも皆それぞれ散らばって
いろんな人と話してくれている。

なるべく情報収集をしてほしいと
お願いしたのだ。

リリーの隣に座ったのは、エリクシアと言って
サモネアの娘で、23歳だといった。

彼女の母つまりサモネアの奥さんは薬草畑を
管理しているそうだ。

エリクシアも手伝っていると言っていた。

彼女の母親はリリーの母や王妃つまり
リリーの祖母と一緒に薬師のようなことを
していたらしく、今でもそのころの記憶を
頼りに傷薬やのみ薬を作っていると
いうことだ。

頼もしい一家だ。

エリクシアに焼き菓子を勧めると初めて
食べたと言って美味しいと目を丸くしていた。

小麦粉が手に入ればパンもこのような焼き
菓子も作ることができるのだ。

小麦は栽培していないのかと聞くと、前は栽培
していたが粉にするための道具がなくて
ただ雑草のようになってしまい、今は作って
いないと言っていた。

カメリアでは加工したり調味料で料理したり
することは難しい、収穫してすぐに食べれる物
が最優先になると言う事だ。

魚も取ってくるが塩を振ってそのまま焼く位
しかできない。

干物にしたり油で揚げたりすると美味しい
のだが、食用油が手に入らないようだ。

干物は天日干しでできるはずだが、その知識
がないようで塩を振って焼くだけらしい。

塩は海の水を使って煮詰める方法の簡易な
塩作りが行われている。

米は作っているらしく、イモと米が主食のようだ。

リリーは少しずつ問題点が見えてきたように思う。

彼らを導いて、今の原始的な生活から文化的
で豊かな生活を営めるようにするのが
リリーの役目なのだと感じた。

カメリアは本当に暖かい。

これから夏に向けて昼間は少し暑くなるらしい
が夜は年中過ごし易くカラッとしていると
教えてくれた。

明日は、全地区のまとめ役と世話役に女性も
各地区2名ほど含めて、この広場で話し合いを
行うつもりだ。

明日の話し合いの時間を決めて、リリー達は
用意してもらった小屋に引き上げた。

そこで今度は5人で話し合いだ。

皆聞き取りしたことを持ち寄り今の問題点を
話し合った。

ジュシード王子はまず、リリーにこの後
どうするつもりなのかを聞いた。

「私はこのままここを去ることはできない
ここに留まって何年かかるかわからない
けれど王族として皆をまとめて引っ張て
いかなくてはならないわ。
父が予言めいたことを言っていたのを
聞いて腑に落ちたわ。母が毎晩毎晩
カメリアの話をしてカメリアに行って
ほしいと言っていたのはこういう事
だったのだってわかったの。
勇者を5人連れてくるっていうのは
少しびっくりだけれどね。
勇者の皆さんありがとうございます。」

と言ってほほ笑んだ。
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