【番外編】SP 橘は、“甘やかし専門医”です
紗良は、胸の奥がじんわりと熱くなるのを感じていた。
目の前で跪く航太、そして彼の手にある深紅の薔薇──愛が形になって、そっと自分に差し出されている。
「……綺麗……」
ぽつりと漏れた言葉は、まるで息のようだった。
彼女は震える指先で花束を受け取ると、その中から一輪の薔薇を抜き取り、迷いなく航太の胸ポケットへ差し込んだ。
──それは、静かで確かな“はい”のしるし。
航太の瞳が揺れた。安堵と幸福に満ちたその表情が、紗良の胸をまた締めつける。
彼がゆっくりと立ち上がると、バトラーがそっと花束を引き取り、気を利かせて静かにその場を離れた。
紗良の視線の先に、航太が取り出した小さなケース。
開かれると同時に、中のダイヤがキャンドルの灯に照らされ、星のように瞬いた。
「……これから先、ずっと隣にいてほしい」
航太の声は、決意と優しさのすべてを包んでいた。
紗良は、はめられたリングのある左手をそっと見つめた。
目頭が熱くなる。
あふれそうな気持ちをどう言葉にしていいかわからないまま──
彼の頬にそっと手を添えた。
「……航太さん、ありがとう」
それだけが、精一杯だった。
涙をこらえながら、彼にそっと背伸びして──
愛しさのこもった、触れるようなキスを、その唇に落とした。
目の前で跪く航太、そして彼の手にある深紅の薔薇──愛が形になって、そっと自分に差し出されている。
「……綺麗……」
ぽつりと漏れた言葉は、まるで息のようだった。
彼女は震える指先で花束を受け取ると、その中から一輪の薔薇を抜き取り、迷いなく航太の胸ポケットへ差し込んだ。
──それは、静かで確かな“はい”のしるし。
航太の瞳が揺れた。安堵と幸福に満ちたその表情が、紗良の胸をまた締めつける。
彼がゆっくりと立ち上がると、バトラーがそっと花束を引き取り、気を利かせて静かにその場を離れた。
紗良の視線の先に、航太が取り出した小さなケース。
開かれると同時に、中のダイヤがキャンドルの灯に照らされ、星のように瞬いた。
「……これから先、ずっと隣にいてほしい」
航太の声は、決意と優しさのすべてを包んでいた。
紗良は、はめられたリングのある左手をそっと見つめた。
目頭が熱くなる。
あふれそうな気持ちをどう言葉にしていいかわからないまま──
彼の頬にそっと手を添えた。
「……航太さん、ありがとう」
それだけが、精一杯だった。
涙をこらえながら、彼にそっと背伸びして──
愛しさのこもった、触れるようなキスを、その唇に落とした。