【番外編】SP 橘は、“甘やかし専門医”です
翌朝。
紗良は少し目元に力が戻った顔で、ふらりとダイニングに現れた。
「なんか、体が軽い気がする……!」
そう言いながら、椅子に腰かける前にぴょこんと跳ねるような動きを見せる。
航太はすかさず体温計を手渡し、無言で促す。
「はいはい……」
渋々測ったその結果は、38.5℃。
まだ高熱と言える数字だったが、紗良はまったく気にする様子もなく、
「でも昨日よりマシ!明日には絶対下がるって!」と息を巻いている。
そんな様子に、航太はあきれ顔で言った。
「……体が鈍るとか言ってないで、大人しくしてなさい。」
叱るというより、あきらめ半分、心配半分の声音だった。
「はいはい、わかりました〜」
口ではそう言いつつも、立ち上がろうとした紗良だったが、
航太の目を見て観念したように、ソファにポスッと腰を下ろした。
毛布をかけられながら、口をとがらせてつぶやく。
「……熱さえなければ、速攻元気なのに。」
「それが一番やっかいなんだってば」
航太はそう返しながら、紗良の頭をそっと撫でる。
紗良は目を閉じて、少し照れたように笑った。
その笑顔に、航太の心のどこかがじんわりとあたたまっていくのだった。
紗良は少し目元に力が戻った顔で、ふらりとダイニングに現れた。
「なんか、体が軽い気がする……!」
そう言いながら、椅子に腰かける前にぴょこんと跳ねるような動きを見せる。
航太はすかさず体温計を手渡し、無言で促す。
「はいはい……」
渋々測ったその結果は、38.5℃。
まだ高熱と言える数字だったが、紗良はまったく気にする様子もなく、
「でも昨日よりマシ!明日には絶対下がるって!」と息を巻いている。
そんな様子に、航太はあきれ顔で言った。
「……体が鈍るとか言ってないで、大人しくしてなさい。」
叱るというより、あきらめ半分、心配半分の声音だった。
「はいはい、わかりました〜」
口ではそう言いつつも、立ち上がろうとした紗良だったが、
航太の目を見て観念したように、ソファにポスッと腰を下ろした。
毛布をかけられながら、口をとがらせてつぶやく。
「……熱さえなければ、速攻元気なのに。」
「それが一番やっかいなんだってば」
航太はそう返しながら、紗良の頭をそっと撫でる。
紗良は目を閉じて、少し照れたように笑った。
その笑顔に、航太の心のどこかがじんわりとあたたまっていくのだった。