【番外編】SP 橘は、“甘やかし専門医”です
航太は上着を羽織り、ベッドでまどろむ紗良に「すぐ戻るから、ちゃんと寝てて」と声をかけてから、家を出た。
向かったのは近所のスーパー。
カートを押しながら、紗良が好きそうなヨーグルトやフルーツ、ゼリー、野菜ジュースなどを次々とカゴに入れていく。ついでに、自分のコーヒーもひとつ。
でも、頭の中では買い物リスト以上に、紗良のことがずっと引っかかっていた。
(3日で下がるって本人は言ってたけど……)
それでもこの発熱の頻度と期間、そしてなにより「風邪っぽさが一切ない」という違和感がどうしても消えない。
自分が医者だった頃なら、もっと早く気づけたのか。
でも――いまはただの恋人としての不安のほうが強く、胸の奥がずっとざわざわしていた。
(何もなければそれでいい。ただ、もし……)
買い物袋を持って、足早にレジを出る。
嫌な予感――根拠はないけれど、どこかで「これは普通じゃない」と、そう直感的に感じていた。
そして、それが外れてほしいと、心から思っていた。
向かったのは近所のスーパー。
カートを押しながら、紗良が好きそうなヨーグルトやフルーツ、ゼリー、野菜ジュースなどを次々とカゴに入れていく。ついでに、自分のコーヒーもひとつ。
でも、頭の中では買い物リスト以上に、紗良のことがずっと引っかかっていた。
(3日で下がるって本人は言ってたけど……)
それでもこの発熱の頻度と期間、そしてなにより「風邪っぽさが一切ない」という違和感がどうしても消えない。
自分が医者だった頃なら、もっと早く気づけたのか。
でも――いまはただの恋人としての不安のほうが強く、胸の奥がずっとざわざわしていた。
(何もなければそれでいい。ただ、もし……)
買い物袋を持って、足早にレジを出る。
嫌な予感――根拠はないけれど、どこかで「これは普通じゃない」と、そう直感的に感じていた。
そして、それが外れてほしいと、心から思っていた。