【番外編】SP 橘は、“甘やかし専門医”です
杉浦は一呼吸おいて、静かに口を開いた。
「……もし、確定診断つけたいなら、次に高熱が出たタイミングで――あらかじめ、自己炎症性疾患の診断経験がある医者にコンタクト取っておくことだな。発作中の診察が一番判断しやすいから」
「なるほどな……」
「それか、コルヒチンを診断的に使ってみる。症状が改善すれば、診断の一助になるし。ただ、きちんとした医師の管理下でな」
航太は黙って頷いた。
「あと、最終的には遺伝子パネル検査っていう手もある。最近は保険適用になってるケースもあるけど、自由診療だと二桁万円はかかる。まあ、診断つかない限り治療も何も始まらないしな」
「……財力は心配してない」
航太はそう言って、苦笑いしながらカップを持ち上げた。
「診断経験のある医者、知り合いにいるか?」
「うーん……そうだな……」
杉浦は目線を上に泳がせて記憶を探るように少し考え込んだ。
「そういえば……こないだの衆院選で当選した鶴田悠真ってやつ。昔は東都医大附属病院で自己炎症性疾患の研究してた医者だったと思う。結構この分野じゃ有名だった」
「議員になっても、医者のネットワークは持ってるよな?」
「たぶんな。顔が利けば、紹介も頼めるかもな」
航太は静かにうなずいた。もし本当にそうだとしたら――
この先、紗良を守る鍵になるかもしれないと思いながら。
「……もし、確定診断つけたいなら、次に高熱が出たタイミングで――あらかじめ、自己炎症性疾患の診断経験がある医者にコンタクト取っておくことだな。発作中の診察が一番判断しやすいから」
「なるほどな……」
「それか、コルヒチンを診断的に使ってみる。症状が改善すれば、診断の一助になるし。ただ、きちんとした医師の管理下でな」
航太は黙って頷いた。
「あと、最終的には遺伝子パネル検査っていう手もある。最近は保険適用になってるケースもあるけど、自由診療だと二桁万円はかかる。まあ、診断つかない限り治療も何も始まらないしな」
「……財力は心配してない」
航太はそう言って、苦笑いしながらカップを持ち上げた。
「診断経験のある医者、知り合いにいるか?」
「うーん……そうだな……」
杉浦は目線を上に泳がせて記憶を探るように少し考え込んだ。
「そういえば……こないだの衆院選で当選した鶴田悠真ってやつ。昔は東都医大附属病院で自己炎症性疾患の研究してた医者だったと思う。結構この分野じゃ有名だった」
「議員になっても、医者のネットワークは持ってるよな?」
「たぶんな。顔が利けば、紹介も頼めるかもな」
航太は静かにうなずいた。もし本当にそうだとしたら――
この先、紗良を守る鍵になるかもしれないと思いながら。