【番外編】SP 橘は、“甘やかし専門医”です
「ありがとう、今日は俺奢るから」
そう言って航太が席を立つと、杉浦もゆっくりと後に続いた。
カフェのドアを押して、昼下がりの街へ出る。
ビルの隙間から差す光が少し眩しかった。
その道すがら、杉浦がふっと笑って言った。
「お前、本当に彼女思いだな」
「……そう見えるか?」
「見えるよ。研究者側としては正直、周期性発熱なんて地味な分野で、こんなに真剣に考えてくれるパートナーがいるってこと自体、奇跡だと思うよ」
「……奇跡か」
航太は少し目を細めて空を見上げた。
「……なら、ちゃんと守らないとな。奇跡が手のひらからこぼれないように」
杉浦はそれ以上何も言わず、ただ少しだけ笑みを深くしてうなずいた。
そう言って航太が席を立つと、杉浦もゆっくりと後に続いた。
カフェのドアを押して、昼下がりの街へ出る。
ビルの隙間から差す光が少し眩しかった。
その道すがら、杉浦がふっと笑って言った。
「お前、本当に彼女思いだな」
「……そう見えるか?」
「見えるよ。研究者側としては正直、周期性発熱なんて地味な分野で、こんなに真剣に考えてくれるパートナーがいるってこと自体、奇跡だと思うよ」
「……奇跡か」
航太は少し目を細めて空を見上げた。
「……なら、ちゃんと守らないとな。奇跡が手のひらからこぼれないように」
杉浦はそれ以上何も言わず、ただ少しだけ笑みを深くしてうなずいた。