【番外編】SP 橘は、“甘やかし専門医”です
スイートポテトを食べ終えた紗良が、カチャリと小さな音を立ててフォークを皿に置いた。
その瞬間を待っていたかのように、航太がそっと彼女の手をとる。
そしてためらいなく、紗良の華奢な体をグッと自分の方へ引き寄せた。
「わっ……」
航太の胸元に抱き込まれるような形になった紗良は、少し驚きながらも、すぐに上目遣いで彼を見つめ返す。
航太はその視線をじっと受け止めながら、指先で紗良の頬をやさしく撫でた。
そのまま、額に額を重ねるようにして、そっと、けれどしっかりとキスを落とす。
「……ふふ」
紗良が、まるでくすぐったいように笑う。
病み上がりの彼女を気遣う思いと、ずっと抑えてきた想いの狭間で、航太の心が揺れていた。
けれど。
「もっと……して?」
紗良が、ほんの少しだけ顔を上げて、艶を含んだ甘い声でそうおねだりしたとき。
――ぷつん。
胸のどこかで張り詰めていた糸が、静かに音を立てて切れる。
次の瞬間、航太は紗良の頬を両手で包み込むと、迷いなくその唇を奪った。
一度だけ。
けれど、深く、長く。
気持ちを込めて、魂ごと触れるように。
唇を離したとき、紗良の瞳が潤んでいた。けれど、それは不安ではなく、幸福の色をしていた。
その瞬間を待っていたかのように、航太がそっと彼女の手をとる。
そしてためらいなく、紗良の華奢な体をグッと自分の方へ引き寄せた。
「わっ……」
航太の胸元に抱き込まれるような形になった紗良は、少し驚きながらも、すぐに上目遣いで彼を見つめ返す。
航太はその視線をじっと受け止めながら、指先で紗良の頬をやさしく撫でた。
そのまま、額に額を重ねるようにして、そっと、けれどしっかりとキスを落とす。
「……ふふ」
紗良が、まるでくすぐったいように笑う。
病み上がりの彼女を気遣う思いと、ずっと抑えてきた想いの狭間で、航太の心が揺れていた。
けれど。
「もっと……して?」
紗良が、ほんの少しだけ顔を上げて、艶を含んだ甘い声でそうおねだりしたとき。
――ぷつん。
胸のどこかで張り詰めていた糸が、静かに音を立てて切れる。
次の瞬間、航太は紗良の頬を両手で包み込むと、迷いなくその唇を奪った。
一度だけ。
けれど、深く、長く。
気持ちを込めて、魂ごと触れるように。
唇を離したとき、紗良の瞳が潤んでいた。けれど、それは不安ではなく、幸福の色をしていた。