【番外編】SP 橘は、“甘やかし専門医”です
フルーツを食べ終え、紗良はスプーンをテーブルに置くと、ゆっくりと立ち上がった。
ふらつかないように航太がそっと手を添える。紗良は「ありがとう」と微笑みながら、ダイニングからソファへと歩いていく。
「……ほんとはね、航太くんが出張から帰ってきたら、ちょっとしたパーティーでもしようって思ってたの。部屋も飾って、ご飯も作って……」
ソファに身を沈めながら、悔しそうに言う紗良。
「いいよ。元気になったら、その時おもてなししてくれれば十分」
航太は優しい声で応え、紗良の頭を軽く撫でた。
少し間をおいて、紗良が聞いた。
「……アメリカ、危ない目には遭わなかった?」
「ん? いや、何にも起きなかったよ。俺は環境大臣付きの警護官の補佐みたいな立場で行っただけだし、移動のときに支援入るくらいで、四六時中ビタ付きってわけでもないしね」
そう言いながら、航太は淡々と、でもどこか紗良を安心させるような口調で答える。
「ふーん……よかった」
紗良はぽそっと呟くように言うと、ソファにさらに深く体を埋め、目を閉じた。
しばらくして、航太が声をかける。
「寝るなら、ちゃんとベッド行かないとダメだよ」
すると紗良は薄目を開けて、甘えるように囁く。
「……だっこがいい」
航太は一瞬呆れたように小さくため息をついたが、すぐに口元が和らぐ。
「……もう、仕方ないな」
そっと紗良の体を抱き上げ、ベッドへと運ぶ。紗良はその胸に顔を寄せるようにして、小さく微笑んでいた。
ベッドに横たえ、布団を丁寧にかけながら、航太は低い声で優しく言った。
「今日は泊まるから。安心して寝て」
「……うん」
紗良は小さく頷き、目を閉じた。
静かな寝息が聞こえるまで、航太はそっと紗良の髪を撫で続けていた――。
ふらつかないように航太がそっと手を添える。紗良は「ありがとう」と微笑みながら、ダイニングからソファへと歩いていく。
「……ほんとはね、航太くんが出張から帰ってきたら、ちょっとしたパーティーでもしようって思ってたの。部屋も飾って、ご飯も作って……」
ソファに身を沈めながら、悔しそうに言う紗良。
「いいよ。元気になったら、その時おもてなししてくれれば十分」
航太は優しい声で応え、紗良の頭を軽く撫でた。
少し間をおいて、紗良が聞いた。
「……アメリカ、危ない目には遭わなかった?」
「ん? いや、何にも起きなかったよ。俺は環境大臣付きの警護官の補佐みたいな立場で行っただけだし、移動のときに支援入るくらいで、四六時中ビタ付きってわけでもないしね」
そう言いながら、航太は淡々と、でもどこか紗良を安心させるような口調で答える。
「ふーん……よかった」
紗良はぽそっと呟くように言うと、ソファにさらに深く体を埋め、目を閉じた。
しばらくして、航太が声をかける。
「寝るなら、ちゃんとベッド行かないとダメだよ」
すると紗良は薄目を開けて、甘えるように囁く。
「……だっこがいい」
航太は一瞬呆れたように小さくため息をついたが、すぐに口元が和らぐ。
「……もう、仕方ないな」
そっと紗良の体を抱き上げ、ベッドへと運ぶ。紗良はその胸に顔を寄せるようにして、小さく微笑んでいた。
ベッドに横たえ、布団を丁寧にかけながら、航太は低い声で優しく言った。
「今日は泊まるから。安心して寝て」
「……うん」
紗良は小さく頷き、目を閉じた。
静かな寝息が聞こえるまで、航太はそっと紗良の髪を撫で続けていた――。