【番外編】SP 橘は、“甘やかし専門医”です
本部の警護課、装備室。
一日の任務とOJTを終えた橘と松浦は、それぞれのロッカー前で帯格の装備を外していた。防刃ベストを脱ぎ、インカムを外しながら、橘がふと漏らす。
「……ちゃんと育ってきたな、みんな」
その言葉に、松浦は手を止めて振り向いた。
「そうだね。なんだか、ちょっと誇らしいわ」
静かに笑い合ったあと、松浦は少しだけ声色を変え、そっと尋ねた。
「で? 紗良さんとはどうなの?」
ワクワクしたような調子に、橘は一瞬言葉に詰まり、目線を逸らす。
「……どうって、普通に付き合ってますよ」
装備ベルトをロッカーにかけながら、照れを隠すようにさらっと言う。
「普通ってさ、デートとか、するわけ?」
松浦は“ガールズトーク”のときのような口調になり、ニヤニヤしながら聞いてくる。
「そりゃあ、しますよ……。前は一ノ瀬大臣に呼び出されて、3人で食事しましたし。具合が悪くなったら病院に付き添うし……たまに私用で、大臣に呼び出されたりも……」
橘がやや小声で言い終えると、松浦は呆れたように笑って、彼の肩をバシッと叩いた。
「惚気るんじゃないわよ!」
「惚気てないですよ」
橘が少しむっとしたように返すと、松浦は装備袋を畳みながらニヤリとする。
「一ノ瀬大臣にも紗良さんにも大事にされてるじゃない。あなたが無表情で突っ立って、
『つきまとわないでください』ってキレられてたとき思い出すとさ……」
声を大きくして笑う。
「……あの頃の俺、最悪でしたよね」
「うん、ほんと最悪だった!」
一日の任務とOJTを終えた橘と松浦は、それぞれのロッカー前で帯格の装備を外していた。防刃ベストを脱ぎ、インカムを外しながら、橘がふと漏らす。
「……ちゃんと育ってきたな、みんな」
その言葉に、松浦は手を止めて振り向いた。
「そうだね。なんだか、ちょっと誇らしいわ」
静かに笑い合ったあと、松浦は少しだけ声色を変え、そっと尋ねた。
「で? 紗良さんとはどうなの?」
ワクワクしたような調子に、橘は一瞬言葉に詰まり、目線を逸らす。
「……どうって、普通に付き合ってますよ」
装備ベルトをロッカーにかけながら、照れを隠すようにさらっと言う。
「普通ってさ、デートとか、するわけ?」
松浦は“ガールズトーク”のときのような口調になり、ニヤニヤしながら聞いてくる。
「そりゃあ、しますよ……。前は一ノ瀬大臣に呼び出されて、3人で食事しましたし。具合が悪くなったら病院に付き添うし……たまに私用で、大臣に呼び出されたりも……」
橘がやや小声で言い終えると、松浦は呆れたように笑って、彼の肩をバシッと叩いた。
「惚気るんじゃないわよ!」
「惚気てないですよ」
橘が少しむっとしたように返すと、松浦は装備袋を畳みながらニヤリとする。
「一ノ瀬大臣にも紗良さんにも大事にされてるじゃない。あなたが無表情で突っ立って、
『つきまとわないでください』ってキレられてたとき思い出すとさ……」
声を大きくして笑う。
「……あの頃の俺、最悪でしたよね」
「うん、ほんと最悪だった!」