私達、犬猿の仲ですよね? 原作知識なしの悪役令嬢が許嫁解消したら、執着ツンデレ系の第二王子から求婚されました!
「ねぇ。素直になる準備はできた?」
「いいご身分だな」

 ーーそして、12か月後。
 俺達の仲が悪化する、ある事件が起きた。

 ――あいつに会いに来ていると言う名目で、俺に声をかけてくれたのは、口では酷い言葉ばかりを言い放っていても。何よりも嬉しかった。
 彼女と会うのが、楽しみで仕方がなかったのに……。

「私がレオドールにあれこれ話しかけるのは、二人の仲を取り持ちたいからで……アルベールも了承済みだよ!」

 その発言により、俺の機嫌は急降下した。

「俺のためを思って行動しているふりをしながら。結局はアルベールに気に入られるための踏み台にしか思っていない」

 こいつも結局、アルベールが一番大切なのだ。
 あいつの願いを叶えようとしているだけで、本気で俺と交流を深めたいわけではなかった。

「どれほど言い寄られようとも。俺が貴様に心を開くことはない」

 馬鹿馬鹿しい。どうしてもっと早くに、気づけなかったのだろう?
 こんなふうに傷つくなら、もっと早くに遠ざければよかった。
 実力行使に出れば……こんな想いをしなくても、よかったのか。
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