私達、犬猿の仲ですよね? 原作知識なしの悪役令嬢が許嫁解消したら、執着ツンデレ系の第二王子から求婚されました!
「責任を取れ」
「なんの?」
「中途半端に手を差し伸べたのなら、この程度で根を上げるな。最後までそばにいろ」

 エルネットは俺の口から紡がれた思わぬ提案に、最後まで困惑の色を隠せない様子を見せていたが――。

「レオドールって、もしかして私のこと……」

 俺の想いは、正しく彼女に伝わったようだ。
 それを肯定したところで、なんの力もない今のままでは……。
 兄からエルネットと奪えないとわかっていたから、あえて否定をしたが――心の中ではいつも、君を想っている。
 その気持ちだけは、本物だ。

 ――俺は必ず、あの男から君を奪ってみせる。
 そう決意をした俺は、血の滲むような努力とともに、己の存在を主張し続けた。
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