私達、犬猿の仲ですよね? 原作知識なしの悪役令嬢が許嫁解消したら、執着ツンデレ系の第二王子から求婚されました!
ーーこりゃ、もってあと数分ってところかな。
同僚達が詳細な説明を省く理由を悟った私は、すぐさまここに来てから無詠唱で準備をしていた魔法を展開する。
「エルネット!」
「わかってるってば!」
わざと背中を無数の魔法陣を背負い、仕事をしていますよとアピールしたのに。
私の名前を呼ぶ男は、短期だから気に食わないみたい。
『そんなんだから、許嫁に逃げられるんだよ』
――そんなどうでもいい幻聴が、どこからともなく聞こえてきそうだ。
私はすぐさま脳裏に過ぎった光景を打ち消すと、意識を集中させる。
さっさと解呪をしてないと、被害者の体力が持たないからだ。
さすがに十数人の魔法使い達が対処に当たっているのに、浸食を食い止めるのに必死で解呪まで手が回らないレベルでは、完全に無詠唱で事態を収束させるのは不可能といってもよかった。
天才だって、余裕綽々なままではいられないレベルの危機的状況だもの。
今日くらいは、祝詞の詠唱を許してほしい。
ーーすべての魔法陣を展開し終えた私は大きく息を吸うと、その一言にすべてをぶつける。
同僚達が詳細な説明を省く理由を悟った私は、すぐさまここに来てから無詠唱で準備をしていた魔法を展開する。
「エルネット!」
「わかってるってば!」
わざと背中を無数の魔法陣を背負い、仕事をしていますよとアピールしたのに。
私の名前を呼ぶ男は、短期だから気に食わないみたい。
『そんなんだから、許嫁に逃げられるんだよ』
――そんなどうでもいい幻聴が、どこからともなく聞こえてきそうだ。
私はすぐさま脳裏に過ぎった光景を打ち消すと、意識を集中させる。
さっさと解呪をしてないと、被害者の体力が持たないからだ。
さすがに十数人の魔法使い達が対処に当たっているのに、浸食を食い止めるのに必死で解呪まで手が回らないレベルでは、完全に無詠唱で事態を収束させるのは不可能といってもよかった。
天才だって、余裕綽々なままではいられないレベルの危機的状況だもの。
今日くらいは、祝詞の詠唱を許してほしい。
ーーすべての魔法陣を展開し終えた私は大きく息を吸うと、その一言にすべてをぶつける。